こんにちは。ヨルスペ講師のTakeです。

今回は、生徒様から「予約の空き状況」や「友人との都合」をスペイン語で自然に聞きたいときの表現についてご質問をいただきました。

実はこのテーマ、とても良い質問です。なぜなら、estar disponibletener disponibilidad はどちらも「空いている」と訳せるのに、使える場面が異なるからです。

この記事では、両者の違いと、さらに「venir bien」や「tener tiempo libre」といった日常会話で使う言い方まで、丁寧に整理していきます。

目次

① estar disponible:「利用可能な状態」を表す

estar disponible は、人や物が「利用できる状態にある」ことを表します。 たとえば、「先生が対応可能か」「会議室が空いているか」を尋ねるときに使います。

  • ¿Cuándo estará disponible la sala de reunión?
    いつ会議室は利用可能になりますか?
  • El profesor no está disponible esta tarde.
    先生は今日の午後は対応できません。

このように、estar disponible は「誰・何か」が使える状態かどうかを確認する際に使います。 物理的・機能的な「空き」や「準備完了」といったニュアンスが含まれています。

② tener disponibilidad:「予約に空きがある」を表す

レストランやホテル、クリニックなどで「空いていますか?」と尋ねたいときは、 tener disponibilidad(=空きがある)を使うのが自然です。

  • ¿Cuándo tienen disponibilidad (ustedes)?
    いつ空いていますか?
  • ¿En qué fecha tienen disponibilidad?
    どの日に空きがありますか?
  • ¿A qué hora tienen disponibilidad?
    何時に空きがありますか?

特に予約サイトや問い合わせのメールなどでは、次のような言い方が非常に一般的です。

¿Tienen disponibilidad para mañana por la tarde?
明日の午後は空いていますか?

disponibilidad は名詞なので、「枠」「空席」「空き時間」といったニュアンスになります。 英語で言う “Do you have availability?” に近い感覚ですね。

③ 予約時に使える便利なフレーズ

  • ¿Hay disponibilidad para dos personas?
    2名の空きはありますか?
  • ¿Podrían decirme qué horarios tienen disponibles?
    どの時間帯が空いているか教えていただけますか?
  • ¿Tienen disponibilidad el fin de semana?
    週末は空いていますか?

これらはメール・電話・対面いずれでも使える便利な表現です。 特に tener disponibilidad は、フォーマルでもカジュアルでも安心して使えます。

④ 友人の都合を尋ねるときの言い方

一方、友人との約束などカジュアルな場面では、venir bien(都合が良い)や tener tiempo libre(自由時間がある)を使う方が自然です。

  • ¿Qué día te viene bien?
    何日(何曜日)が都合いい?
  • ¿A qué hora te viene mejor?
    何時が一番都合いい?
  • ¿A qué hora tienes tiempo libre?
    何時ごろ暇?

これらの表現は、友達との予定調整だけでなく、職場の同僚などにも柔らかく聞こえる言い方です。 日本語の「その時間、都合いい?」と同じ感覚で使えます。

⑤ まとめ:使い分けのポイント

  • estar disponible: 人・物が利用可能な状態(会議室・先生など)
  • tener disponibilidad: お店・施設・サービスに空きがある
  • venir bien: 日程や時間が都合いい(=合う)
  • tener tiempo libre: 時間の余裕がある

スペイン語では「空いている」といっても、誰が・何が空いているのかによって使う動詞が変わります。 この感覚がつかめると、会話の自然さがぐっと上がります。